はんこキャプターやぁのん

好きなものを堂々と好きでいたい。私の興味を綴るブログ。

JR九州「豊後森駅」スタンプ読み解きと周辺観光記

記事名と
URLをコピー

年季が入ったスタンプ

経年劣化で周りが写っていませんが。笑
JR九州豊後森(ぶんごもり)駅のスタンプです。

駅員さんに出してもらって押しました。駅員さんは「とっても古いのしかないのですが・・・」となんだか申し訳なさそうにされていました。

f:id:yaanon:20201218110556j:plain

駅のスタンプが旧式?でした。(このタイプのスタンプに呼び方あるのでしょうか?スタンプに詳しい方、ご教授いただけますと幸いです。)

何度か押し方を変えてみても、はんこ自体がすり減っていて、これ以上きれいには押せない。いやぁこれはこれで味わいがあって面白い、かも。

とはいえ、このままでは何が書いてあるかわからなかったので、はんこ自体の写真を撮らせてもらいました。

はんこの内容

f:id:yaanon:20201218112056j:plain

子供に夢を 童話の里の駅」「久大本線 豊後森駅

こうして比べてみると、印字面の劣化が際立ちますねぇ。
今回押せたきっかけは、ゆふいんの森号が豊後森由布院間で不通になっていたから。駅周辺には宿が少なそうだということは、事前に旅行会社で聞いていました。もしかすると普段は、はんこを押すような観光客は、あまり降車しない駅なのかもしれません。

f:id:yaanon:20201218174926j:plain
f:id:yaanon:20201218175149j:plain
f:id:yaanon:20201218175140j:plain

駅名の発音

「ぶんごもり」と続けて読んでいたのですが、現地の方は「ぶんご、もり」と発音されていました。豊後にある、森という地名の近くの駅だから、豊後の、森駅。そういうことみたいです。なるほど、駅や周辺店舗ののれんも「森」の一文字が書かれていました。

f:id:yaanon:20201218175124j:plain
f:id:yaanon:20201218175056j:plain

列車が不通だからか、時刻表は覆われていました。

駅舎の雰囲気、水戸岡さんっぽいなと思ったら、正解でした。水戸岡鋭治さんのデザインは特徴がありますね。2013年9月にリニューアルされたようです。落ち着くデザインでいい感じ。

f:id:yaanon:20201218175116j:plain
f:id:yaanon:20201218175133j:plain

童話の里

さて、スタンプの内容の話に戻します。

豊後森駅がある玖珠(くす)町は、童話に縁がありそう、との内容は、豊後森~由布院の代行バスの記事にも書きました。道の駅にも「童話の里」と表記されていました。

なぜ童話の里?
気になったので調べてみました。
詳しくまとまった記事は見つけられなかったのですが、以下の2つが背景にあるようです。

  1. 特殊な地形がある
  2. 童話作家の出身地

特殊な地形

玖珠町役場のサイト「童話の里めぐり」には「不思議な形をした山々」「大蛇伝説が残る慈恩の滝」「小松女院の悲恋伝説が残る三日月の滝」などの紹介がされていました。この土地の豊かな自然が、「物語や詩が生まれ育つ」場所となり「「おとぎの国」の雰囲気をかもしだし」ているのだとか。

f:id:yaanon:20201218175106j:plain
f:id:yaanon:20201218175222j:plain

豊後森駅近くの車窓から、変わった山が見え、気になっていました。頂上がぺたんこ。
上の写真の山は、伐株山(きりかぶさん)卓上台地メサと呼ばれる地形だそうです。大男が切った切り株が、この伐株山になった、という民話が残っているのだとか。

詳しい玖珠の物語は、玖珠町役場の以下のサイトに書いてあります。
童話の里 玖珠町 なぜ「くす」と言うの?(生い立ちと伝説)

f:id:yaanon:20201218174915j:plain
f:id:yaanon:20201218174920j:plain
車窓から見えた「慈恩の滝」

「日本のアンデルセン」の出身地

この玖珠町は、児童文学者の久留島武彦(くるしま たけひこ)さんの出身地。久留島さんは、童謡「夕やけ小やけ」の作詞者。お話を語り聞かせた功績から「日本のアンデルセン」とも呼ばれていたそうです。

でっかいオニがお出迎え!ファンタジーな世界が広がる「童話の里」【玖珠】 | 九州 旅行 観光情報なら【九州旅行ナビ】

玖珠町にある「久留島武彦記念館」のサイトを見ると、久留島さんの凄い年譜が書かれていました。「明治41年、日本初世界一周観光旅行に通訳として参加。」「大正2年、日本で初めてピースをして写真を撮る。」そんな記録、残っているのですね。そのほかの年譜は、以下のサイトに書いてあります。
久留島武彦について | 久留島武彦記念館

日本で初めて童話碑ができたのが、玖珠町。だから「童話の里」なのですね。

SLと機関庫

帰りの列車待ちの時間には、豊後森機関庫公園を訪問できました。玖珠町観光協会の方と思われる人が、玖珠町の観光案内を配布しながら、公園への散策を勧めてくださいました。
地域の観光地に訪問してもらえば、玖珠町のアピールに繋がるのでしょう。待ち時間を退屈せずに過ごせ、ありがたかったです。

f:id:yaanon:20201218200150j:plain
f:id:yaanon:20201218175211j:plain
駅から徒歩約5分

公園の看板を右に曲がると、見晴らしがよい場所が見えます。公園には、役目を終えたSLと機関庫!廃墟感があり、渋かったです。

f:id:yaanon:20201218175037j:plain

f:id:yaanon:20201218175046j:plain
f:id:yaanon:20201218175013j:plain
f:id:yaanon:20201218175029j:plain
f:id:yaanon:20201218201202j:plain
f:id:yaanon:20201218175002j:plain
f:id:yaanon:20201218174953j:plain

間近で見るSLは大迫力。機関庫からは、豊後森駅まで見渡せます。豊後森機関庫ミュージアムに寄る時間までは取れませんでした。

f:id:yaanon:20201218174934j:plain
f:id:yaanon:20201218174945j:plain
f:id:yaanon:20201218174939j:plain

公園までの道中、SLを保存するに至った経緯などを掲示している場所がありました。玖珠町は、SLの車庫である機関庫を生かした町づくりを進めており、老朽化で解体寸前だった車両を修復。機関庫前に展示することになったようです。

立ち寄った場所のちょっとした歴史に触れることもでき、いい時間を過ごせました。

はんこを読み解く楽しさ

押したスタンプを読み解くことで、訪れた場所を深く知ることができました。行くだけでは気づかなかったことを発見でき、旅の思い出を深く味わえるように思います。場所のことを伝えてくれるデザインに感謝です。

今まではただ押すだけでしたが、ブログを始めてみたことも良かったです。スタンプ集めとブログのセット、我ながら、良い趣味をもったなぁ。なんて。

ま、調べすぎると時間が掛かるので、大変ではありますね。苦笑

数日の鉄道旅の思い出と知識が深まっていき、嬉しくなりました。

詳細情報

豊後森駅 | 駅情報一覧| 駅・きっぷ・列車予約 | JR九州
大分県玖珠郡玖珠町帆足

関連記事

豊後森〜由布院『ゆふいんの森』代行バス乗車記&ゆふりんスタンプ - はんこキャプターやぁのん

『ゆふいんの森』博多~豊後森 乗車体験記と記念証スタンプ - はんこキャプターやぁのん

どこでもドアでオトクに西日本〜九州縦断旅! - はんこキャプターやぁのん

↓「いいね」「リツイート」嬉しいです↓

  ↓各ジャンルの他ブログが読めます↓
にほんブログ村 その他趣味ブログへ にほんブログ村 コレクションブログ スタンプ・風景印へ にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道ぶらり旅へ にほんブログ村 その他趣味ブログ その他珍しい趣味へ