ネットで読んだ記事に対して、Twitterで感想を書くことが続いていたが、ブログの更新は止まっていた。似たような問題について考えていたことがいくつか溜まったので、ここに記録しておく。
職員の男女比・役職の男女比
世界経済フォーラム(WEF)が毎年発表している「ジェンダー・ギャップ指数」の2019年版において、日本は調査対象153ヶ国中121位と過去最低を記録した。この男女格差は、美術館でも見て取れる。
学芸員:女性74%・男性26%
館長:女性16%・男性84%
一昔前は「女が大学へ行くなんて」という考えがあり、資格が取れなかったからだろうか?
— やぁのん (@yaanon_21) 2021年2月4日
と推測したが、学芸員自体は女性が多いらしい。
つまり、地位をつける過程になにか格差が生じる理由がある、ということだ。
地位に関する男女格差。 https://t.co/63ncbJevJ1
"家族がいる人であれば、普通の公務員の給与で家庭の費用以外に、研究費用・学会費用・旅費まで負担し、時間的にも休暇や休日、毎日の勤務外の時間でやりくりをするのは相当な困難がある。"
— やぁのん (@yaanon_21) 2021年2月4日
家事も仕事もこなすのは、超人…。
日本の学芸員という職業(3)|滕仲泰 #note https://t.co/eJtYRTugXF
Twitterでは字数制限があったため、引用文を省略せざるを得なかった。短文で表現するのって、意味が半減してしまうし、なかなか難しい。
公務員学芸員はどうやって研究費や研究時間を捻出しているのか。当然のこと、自分自身の給与・賞与と、自分自身の有給休暇や週末の休日を消費して、ひたすら自腹を切って研究活動をしているのだ。妻や夫、子供などの家族がいる人であれば、普通の公務員の給与で家庭の費用以外に、研究費用・学会費用・旅費まで負担し、時間的にも休暇や休日、毎日の勤務外の時間でやりくりをするのは相当な困難がある。 もちろん、自分は公務員学芸員だけどマイペースに仕事も研究もやっていけてる、そんなにガツガツ研究に取り組む必要があるのか?という人もいる。それはそれで誤りではないけれど、あくまで個人の考え方や姿勢の差異でしかない。少なくとも、公務員学芸員にも学問的専門家として高い能力と実績を持つ人々が多数いるにもかかわらず、その基本的な職制上は研究者ではなく事務職員だから勘違いをしてはいけない、という位置づけをされていることが問題なのだ。
学芸員だけに限らない。
— やぁのん (@yaanon_21) 2021年2月4日
家事も、仕事も、全て100%以上の働きが求められる。
無理だわ、一人では。
子育ては乳母に任せていた時代もあったはず。
なにか、仕組みを変えないと、負担だけが増えてしまう。
少子化も格差も変えられない。
仕事や結婚相手のマッチングだけの問題ではない、と思うのです。
展示作家の男女比
ユーモアと風刺で美術界の問題を暴き出す。ゲリラ・ガールズインタビュー|美術手帖
「重要な美術博物館の展示品に女性作家の作品がわずかしかなく、多くは地下倉庫に眠っている」
— やぁのん (@yaanon_21) 2021年2月8日
美術館は男性作家の作品が多い。なぜ?女性は絵が描けないから?そんなことないはず。じゃあ、なぜだろうね。 https://t.co/S8P6bAvGSj
この話題で思い出すのは、映画『ビッグ・アイズ』。
— やぁのん (@yaanon_21) 2021年2月8日
人気男性画家が発表した作品は、実はすべて妻が描いたものだった、というお話。
実話をもとにしているらしい。
「女の絵は売れない」ってセリフも。
映画『ビッグ・アイズ』本予告
https://t.co/4YM6OlceNe
@YouTubeから
Twitterに載せたリンクと違うバージョンの予告編を貼っておく。
ダイバーシティとは
・Diversity and Inclusion
・雇用の機会均等、多様な働き方を指すことは。
・もともとは、アメリカにおいてマイノリティーや女性の積極的な採用、差別ない処遇を実現するために広がったもの。その概念が広がりを見せ“多様な働き方”を受容する考え方として使われるようになった。
・日本においては、人種、宗教等よりは、性別、価値観、ライフスタイル、障害等の面に注目した多様性として捉えられている傾向がある。
・現在、人権等の本質的な観点だけでなく、将来的な少子高齢化による労働力人口の減少等に対応した人材確保の観点から“ダイバーシティ”に取り組む企業が増加している。
一般にはいまだ単なる人材の多様化と理解されている場合が多いようです。
私は別に、なにかを批判したいわけではない。
ただ、ダイバーシティってなんだろう?どうすれば実現できるの?そもそも、何を目指すのがいいんだ??「平等」ならいいのか??と、ずっと考えている。
ここ数日の報道と状況については、弱火で長年燃え続けていた場所に、大きな燃料が放り込まれて、火があった!と、やっと認識してもらえたような感じ?
火が消えるには、まだまだ先が長そう。小さく燃えている場所も、燃料も、沢山あるからなぁ。(溜息)